《Eternal bells…… 》
第31章 大切なモノを守る為…
ゆっくりと足を進める…灯りが見える奥
に近づいて行くと耳を疑う様な声と音が…
ーパンパンパンパンパン!…
「あっ//…激しいっ…あっ//もっとっ//」
思わず足を止めた…震えが益々酷くなる…
吐き気がする…。でも、栄太じゃ無い人
かもしれない…違う人なら…。
私は深呼吸をして再び足を進めた…
そして…私の目に映ったのは…
ーパンパンパンパンパン!
「あっあんっ//久輔はんっ//はぁっん//」
あの人の足を抱えて着流し姿のまま、乱暴
に腰を動かす栄太だった…
(え…えた…が……嘘……)
その瞬間、、麗美の手から鈴が落ちた、、
ーチャリ…
「……嘘…な…んで…」
目の前が涙で歪んで見える…
微かな声が聞こえて栄太はそちらを見た…
そこには愛しい人の姿…
ー!!!
「麗美…?!!」
栄太が叫んだ瞬間、麗美は飛び出した…
「麗美っ!!」
栄太は立ち上がるが…
ーパシッ!
お咲に腕を掴まれた…
「行かせへんよ…今追ったら…
ウチは壬生狼の屯所に行くわ…それで
いいなら行ってもいいけどなぁ…?…ニヤッ」
ーチリン…
栄太は麗美が落とした鈴を拾い上げた…
そして強く握り絞める…。
(僕は…また傷つけた…また守れんかった…
麗美と夫婦になる権利はもう無い…)