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《Eternal bells…… 》

第32章 色付き花火と垂れ花火

泣きじゃくる麗美と勇太…
勇太は涙を手でごしごしと拭った…
そして細い腕で不器用に麗美を抱き締めた…


「僕は麗美ちゃんが大好きだっ…
ずっとずっと大好きだっ…だから、
大きくなったら僕のお嫁さんになれ!」


「……うん…勇太君のっ…グスッ…お嫁さん
になるっ…大好きだからっ…」


「大きくなったら僕…偉い大人になるからっ…約束だよ!…」


「…うん!…」


綿菓子でベタベタの口で、硬く目を瞑り
唇が触れるだけのキスをする二人…
それは甘い綿菓子の味がした…





ーーーーー




「_____みっ!!麗美起きろ!!」



「……ゆ…ぅた…く…」


ー?!!


ガクガクと揺さぶられて目を覚ます…

「麗美っ?!……大丈夫か?」


「ん……晋作さん…?どうしたの…?」


「どうしたじゃねぇだろ?!
死んだかと思ったぜ…なんでこんな所で
寝てたんだ…?酒まで飲んで…」


私は昨日お酒を飲んだまま、座って寝て
いた様だった…


「……昨日少し飲んでそのまま寝ちゃって
たみたい…。晋作さんは…今日はそのまま
藩邸じゃなかったっけ…?」


(お前が心配で帰って来たんだよ…)


「着替えに一旦帰って来たんだ。
それよりお前…大丈夫か…?」


「大丈夫だよ♪あぁ~…久しぶりに
グッスリ寝た~。晋作さんまだ時間ある?
焼おにぎり作ってあげようか?」


「本当かっ?!食う!待ってるぜ♪」



私は急いでご飯を炊き始めた、、


(懐かしい夢見たなぁ~…ずっと忘れてた…
ベタベタで甘いファーストキス…)






その頃部屋で待つ晋作は…



(やべ~ぞ栄太……あいつの身体…透けて
消えそうだったぞ…お前は本当に…
このままでいいんか……?)

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