《Eternal bells…… 》
第32章 色付き花火と垂れ花火
その日の夜、、
昼からずっと頭痛が続いていた私は、
壁に凭れて目を閉じて遠くに聞こえる
花火の音を聞いていた…
(逢いたい…な……栄太は今頃…)
ーコンコン…
「はい…」
「麗美はん…ちょっと家に来てくれるか?」
(大高さん…?)
ースッ…
「どうしたんですか…?祇園祭りに行った
と思ってました」
今日は一家で出掛けたと思ってた…
「妻と子供達だけで行きはったよ。
少し話したい事があってなぁ…さあ、
行こうか…」
私は大高さんに着いてお隣へ…
そして…大高さんの自室へと通された…
そこには……
ーーーーーーー
栄太sideー
あの日から僕は藩邸で寝泊まりしちょる…
皆に本当の事は麗美に話さないで欲しいと
頼んだ…本当の事を知ったら、麗美は僕だ
けを許し自分だけを責めるはずじゃけぇ…
それなら僕が悪者のままでいい…
本当は逢いたくてたまらん…毎晩麗美の
夢を見ちょる…こんな気持ちのまま逢って
しまったら…きっと僕はあいつを滅茶苦茶
にしてしまう…抑えられなくなる…
それに…宮川の事が好きだと本人に言われ
てしまったら…今はまだ受け入れる自信がな
いけぇ…結局また僕は逃げちょる…
晋作の言う通りだ…。
昼からずっと頭痛が続いていた私は、
壁に凭れて目を閉じて遠くに聞こえる
花火の音を聞いていた…
(逢いたい…な……栄太は今頃…)
ーコンコン…
「はい…」
「麗美はん…ちょっと家に来てくれるか?」
(大高さん…?)
ースッ…
「どうしたんですか…?祇園祭りに行った
と思ってました」
今日は一家で出掛けたと思ってた…
「妻と子供達だけで行きはったよ。
少し話したい事があってなぁ…さあ、
行こうか…」
私は大高さんに着いてお隣へ…
そして…大高さんの自室へと通された…
そこには……
ーーーーーーー
栄太sideー
あの日から僕は藩邸で寝泊まりしちょる…
皆に本当の事は麗美に話さないで欲しいと
頼んだ…本当の事を知ったら、麗美は僕だ
けを許し自分だけを責めるはずじゃけぇ…
それなら僕が悪者のままでいい…
本当は逢いたくてたまらん…毎晩麗美の
夢を見ちょる…こんな気持ちのまま逢って
しまったら…きっと僕はあいつを滅茶苦茶
にしてしまう…抑えられなくなる…
それに…宮川の事が好きだと本人に言われ
てしまったら…今はまだ受け入れる自信がな
いけぇ…結局また僕は逃げちょる…
晋作の言う通りだ…。