《Eternal bells…… 》
第32章 色付き花火と垂れ花火
その頃麗美は、、
夢を見ていた、、
ーーーーー
暗闇の中で小さな男の子が一人で泣いて
いる…
『僕?どうしたの…?』
私は声をかけたけど、聞こえていない
みたいで…すぐ側に行ってしゃがみ込んだ…
『……グス…麗美ちゃん…何処に居るの…?
グスグスッ……僕、迎えに来たよ…麗美ちゃん…
帰って来てよ…約束したのに……グスッ…」
ー!!!
『勇太……君…?なの…?』
私はその子に手を伸ばしたけど、透けて
触れられない…
『麗美ちゃん……ずっとずっと大好きだ…
今でも変わらないよ……』
ー?!!!
そう言って顔を上げて微笑むと勇太君は
消えてしまった……
(……なに…?夢…?ここ何処…?)
栄太の元に早く帰らなきゃいけない気が
して…暗闇の中を走るけど…前に進んで
いるのかもわからなくて…
『…ハアハア……栄太っ!!帰りたいっ…!』