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《Eternal bells…… 》

第32章 色付き花火と垂れ花火



「ほら、飲め…」

栄太に水を飲ませてもらう…凄く喉が渇いて
て、湯飲みの水を全部飲み干した…



そして私が今、一番栄太に言いたかった事…


「栄太…ごめんなさいっ……」

ーギュ~ッ…

大高さんが話してくれるまでは、もう二度
とこうして抱き締めてもらえないと思ってた…



「僕も…ごめん。きちんと麗美だけには
話すべきだったな…消えんで良かった」

ースリスリ…

そう言って栄太は頬擦りをした…



「消える…?誰が?」
キョトン…


「お前、ゆうたって奴知っとるか?」
と、晋作。


ー!!

「なんで…晋作さんが知ってるの?」



そして、私は今までの事を聞いた…


勇太君が夢に出て来たのは今回で二回目…
そのいずれも私の身体は透けて消えそうに
なっていた…


「そいつはお前の何なんだ?」


晋作さん…栄太の前ではちょっと…
って思ったけど、栄太が聞きたそうな
目で訴えてきて…


「勇太君は…私の初恋の人で…__


ーーー



私は包み隠さず全て話した…
勿論、夢の事も…




ーピキッ…

「…気に入らん…麗美は僕んだ…」

やっぱり不機嫌になった栄太…


「未来で本当に麗美を捜してるんじゃ
ねぇか…?それでお前は連れ戻されそう
になってる…。栄太、取られねぇ様にしろ
よ…次はねぇぞ…」




ースッ…

「お粥だぞ…食べられそうか…?」


玄瑞さんが温かいお粥を作って来て
くれて、私のお腹が…


ーグゥ~…

「……だそうです…///」

(恥ずかしい…)



「まだ病み上がりだ、僕が食べさせちゃる」


栄太に布団に戻され、座らされて…


「麗美…あ~ん…」



栄太が…あの栄太が…そんな事を…



(キュン死しそう…///)

ーパクッ…モグッ…

「………美味しい…」


「あ~ん…」




結局全部、栄太に食べさせて貰った私…

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