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《Eternal bells…… 》

第33章 明と暗・裏と表





楽しい祝宴は夜更けまで続き…


ードカドカドカ…!
ースパンッ!



「姫様!!栄太!遅くなったきぃ~!」
ーゼェゼェ…


相変わらずに髪がボサボサな龍馬さんと…



「遅くなりすまない。本日は、この様なおめでたい場に御招くださり誠にありがとうございますだ」

って…深く頭を下げる、濃いめのイカツイ…
誰??って思っていると…


「西郷さん、ここでは皆、無礼講じゃき!
今日は楽しむぜよ」


(西郷ドン?!あれ?濃い~けど…肖像画とは違うなぁ…)

なんて、目をぱちくりしていると…


「姫様、栄太…
これは、ワシらからの祝言祝いじゃき…」



そう言って龍馬さんが私達に差し出した物は、金色の二つの指輪、、

どちらも細く華奢な作りだけど、表面に細工が施されていて、片方には小さな輝くダイヤモンドの様な宝石が…


(嘘…これって……)


「ワシのふれんどのエゲレス商人に、こしらえて貰ったぜよ♪エゲレスでは、祝言の時はこの“りんぐ”っちゅうもんを、お互いに付け合うぜよ~♪」


そう言って、栄太と私に一つずつ渡す…

「これは、一体何に使うんだ…?」

不思議そうな顔の栄太をよそに、私は嬉しくて言葉に詰まっていた…


「ほれ、早よぅ!りんぐの交換して、誓いのきっすぜょ~♪」




私は、栄太に左手を差し出す、、


「栄太…この指に…」

私に言われるまま、栄太は私の薬指に
リングをはめる、、

そして、私も栄太の手を取り同じように、、



「龍馬さん、皆さん…本当にありがと…
グスッ…」

私が堪えきれずにウルウルしていたら…



「「誓いのきっすじゃき~!」」


(……え…?)


ーチュ~!


後ろから押されたと思ったら、見事に栄太の腕の中…の瞬間、栄太にキスされてます…


(皆の前で//…西郷ドンもいるのにぃ//)


「愛しちょるぞ…麗美…チュ…」

栄太は全く気にしていない様です//
暫く栄太のキス攻撃で、骨抜きにされた私…




「さぁ、今日は朝まで騒ぐぞ~!
二人の幸せと、我々のこれからの未来が
明るいよう……乾杯!!」

と、桂さん。



桂さんの言葉通り、朝まで続いた祝宴、、
私の新婚初夜は、こうして夜が明けた、、

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