《Eternal bells…… 》
第33章 明と暗・裏と表
薩摩藩邸ーーー
紋付き袴姿の男達、、
上座に座る西郷吉之助、、
桂小五郎、、
そして、坂本龍馬、中岡慎太郎、、
それぞれが署名をし、血判を押してゆく、、
「薩長同盟じゃ!
新しい国を作るぜよ!」
と、龍馬。
麗美の知る歴史と違うのは、薩摩藩と長州藩の上層部は、知らない同盟だという事、、
「西郷さん、俺が事を成し遂げたなら…
その時は…」
と、晋作。
「そん時には、正式に薩摩と長州の同盟を結ぶでごわす。そん時までお互いに…ニヤッ」
と、西郷。
「だな♪そうとなりゃ、俺はとっとと国に帰るぜ。じゃあ、こっちは頼んだ」
「新しい日の本じゃ!
ワシもこうしておれんの~!
ほんだらなぁ~」
ードドドド…
血判状を持った龍馬は慌ただしく出て行った。
こうして薩長同盟は結ばれた、、
その頃、、
新選組屯所ーーー
その日は屯所で初の、健康診断が行われた。
近藤の部屋には近藤、土方、総司、そして、
蘭学医師、松本良順先生。
重苦しい空気の中、、
「総司…お前は江戸に帰れ…」
辛そうな顔で土方は言う、、
土方の隣には、固く目を瞑る近藤…
ーカバッ!
「嫌ですっ!私は一番隊組長だ!こんな病には負けません!」
総司は立ち上がり叫んだ、、
「……総司…お前には、江戸で試衛館を継いで欲しい。お前になら安『私はっ…ゴホッ…近藤さんについて行くんだっ!なんで近藤さんまでっ…そんな事…とにかく、私は江戸には戻りませんから!』
「総司!!」
ースパンッ…ダダダダ…
総司は部屋を飛び出した、、