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《Eternal bells…… 》

第6章 苦悩

三味線の音色が流れる中、麗美は栄太の膝枕で眠っていた…。


「麗美さんは、何でも知っているね。幾松の事まで知っていたぞ」

「時々、分からん言葉を話しよる。さっきの『つんでれ』もだし」

「俺達は先の世に、名が残るのだろうな、俺達の事も知っとった。エゲレス公使館の件もだしな」

「先を知る者か…。麗美さんは我々への贈り物かもしれないね。先への道しるべになるかもしれない」

「桂さん、僕は麗美を利用するつもりはないけぇ!僕達の力で成し遂げるんじゃ!」

「俺も、栄太と同じだ。わざわざ危険な事に関わらせるつもりは無いっ」


二人に責められる桂。

(ほう…栄太が女性に興味を持ったか…)

「そんなに怒らないでくれ、麗美さんが大切なのはわかったから。
しかし…ちゃんと、未来に帰らせてあげたいものだね…」


眠る麗美を見つめる男達、、、


「麗美は帰りたく無いって
言っちょる」

「前も言っとったけど、その理由はなんだ?栄太は知っとるんだろ?」

「麗美は未来に帰ったら、好いても無い男に嫁がされるって…」
そう言って、頭を撫でる栄太…

「そういう事か…
麗美ちゃんがここに居たいなら、
ずっと居ればいい」

(栄太惚れたな…?見守ってやるか…)

「周りが男だらけだと、麗美さんが不憫では無いか?翠蓮(すいれん)と友達にしてあげたらどうかな?」

「翠蓮か…あいつも喜ぶかもしれんな」




夜が深まり、新しい年がやってくる、、

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