
《Eternal bells…… 》
第7章 稔麿様
対馬藩邸は、長州藩邸から少し下った高瀬川沿いにあった。
桂さんは長州藩に縛られたくないのか、対馬藩邸に居る。同じ考え方の他藩の同志を集めている様だ…
私は二人の後ろをついて行く。
門番さんにじろじろ見られ、緊張しながらも無事に邸内に入れた。
(私一人では、絶対入れないもんね、ずっと桂さんと話したかったから良かった…
栄太が除け者みたいで、少し嫌だけど…ちゃんと後から話そう)
長い廊下を進むと、一番奥の座敷にたどり着く。
「先に入って待っとってくれ」
そう言い、玄瑞さんは廊下を戻って行った。
高杉さんが呑気にお茶を飲んでいるなか、私は緊張が最高潮に達していた。
「麗美どうした?気分でも悪いんか?」
「だだだ大丈夫です」
深呼吸を20回位した辺りで、桂さんと玄瑞さんが入って来た。
「やあ麗美さん、久しぶりだね。近頃元気が無いと聞いていたが、大丈夫なのかな?」
と、眩しい笑顔で言ってくれる桂さん、
後光が射して見えます。
「もう大丈夫です、今日はお話したい事があります」
(もう、後には引けない…)
「そうか、何でも話してみなさい」
膝の上に乗せた手を強く握り、私は話し始めた…。
「いずれ、幕府は無くなり朝廷を中心に新政府を作ります。異国とも貿易をして、文化も発展します。その中心には勿論、長州藩の皆さんもいます」
顔を引き締める3人、、
「後、数年後には大きく情勢も変わり、最後に大きな長い戦がありますが、長州藩も官軍になります。
でも、それまでの2、3年は長州にとってとても、辛い時期になります…。
忠実を知る私が口を出して歴史を変えてしまったら、全てが狂ってしまうかもしれません」
そこまで言うと、玄瑞さんが口を開く。
「麗美ちゃん…何を考えとるんだ。
君は何もせんでいい!」
桂さんは長州藩に縛られたくないのか、対馬藩邸に居る。同じ考え方の他藩の同志を集めている様だ…
私は二人の後ろをついて行く。
門番さんにじろじろ見られ、緊張しながらも無事に邸内に入れた。
(私一人では、絶対入れないもんね、ずっと桂さんと話したかったから良かった…
栄太が除け者みたいで、少し嫌だけど…ちゃんと後から話そう)
長い廊下を進むと、一番奥の座敷にたどり着く。
「先に入って待っとってくれ」
そう言い、玄瑞さんは廊下を戻って行った。
高杉さんが呑気にお茶を飲んでいるなか、私は緊張が最高潮に達していた。
「麗美どうした?気分でも悪いんか?」
「だだだ大丈夫です」
深呼吸を20回位した辺りで、桂さんと玄瑞さんが入って来た。
「やあ麗美さん、久しぶりだね。近頃元気が無いと聞いていたが、大丈夫なのかな?」
と、眩しい笑顔で言ってくれる桂さん、
後光が射して見えます。
「もう大丈夫です、今日はお話したい事があります」
(もう、後には引けない…)
「そうか、何でも話してみなさい」
膝の上に乗せた手を強く握り、私は話し始めた…。
「いずれ、幕府は無くなり朝廷を中心に新政府を作ります。異国とも貿易をして、文化も発展します。その中心には勿論、長州藩の皆さんもいます」
顔を引き締める3人、、
「後、数年後には大きく情勢も変わり、最後に大きな長い戦がありますが、長州藩も官軍になります。
でも、それまでの2、3年は長州にとってとても、辛い時期になります…。
忠実を知る私が口を出して歴史を変えてしまったら、全てが狂ってしまうかもしれません」
そこまで言うと、玄瑞さんが口を開く。
「麗美ちゃん…何を考えとるんだ。
君は何もせんでいい!」
