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《Eternal bells…… 》

第7章 稔麿様

僕は、門番に晋作達と女が一緒に来とると聞いて、嫌な予感がして急いで部屋の前に来たけど、予感が的中した。麗美が泣いとった日から、ずっと元気が無くて何か思い詰めちょったから…。
全部一人で抱え込まんといいけど。

麗美が好きな『吉田 としまろ』って誰だ?気にいらない…。





「そうそう、麗美さんは女の子の友達は欲しくないかな?」

(女の子の友達か…いたら楽しいだろうなぁ)

「出来たら楽しいでしょうね
でも、どうして急に?」

「長州藩邸に、翠蓮と言う子が居てね。こっちに来て間もないから、翠蓮も女性の知り合いが居なくてね」

「男みたいな性格しとるが…
俺の知り合いで心根はいい奴だ」


(玄瑞さんの知り合いならいい人かも♪
楽しみが出来た)





ーーーーーーーーー


あれから数日ー


玄瑞さんにも『仕事をしたい』とお願いしたら、意外にもすんなり了解してくれた。『ずっと閉じ込めるのは、良くない』って。栄太は最後までで反対してたけど…。





3月に入り、私は綺麗な折り紙を使って雛人形を作っていた。

「自分の誕生日忘れるとはね…。
もう22歳かぁ…あ!!栄太の誕生日も忘れてた!私のバカ…」

独り言を言いながら黙々と作る、、


「お雛様に見えるかな…?
微妙だわ…あ!風車も折ろう♪」

思考錯誤を重ね、とりあえず出来上がった!

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