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《Eternal bells…… 》

第8章 春

その日の夜…

「栄太入るぞ」
ースッ

「良いって言っとらん」

「今更だろー。それより俺は明日長州へ帰るぜ」

「急にどうして?」

「俺も今の幕府は腐ってると思うよ。
ただ、今は少し考えてぇ。また、戻って来るつもりだ…それまで頼んだぞ」

長州に戻り暫く隠居したのちに、高杉晋作は奇兵隊を作る、、

「僕も今月中には、下関に向かう。
藩から帰国しろとの事だ」

「そうなのか、期間はどれ位なんだ?」

「姉小路公知卿の暗殺阻止の件は、玄瑞に任せたよ。でも、なるべく早く帰る。
精々ひと月」

「麗美には話したのか?」

「…晋作は?」

「俺は明日言う。今日はもう遅いしな…
それより、お前は早く言えよ」

「別に………」

「おい…好きなんだろ?離れてる内に、悪い虫つくぞ」

「……………」

「なあ、たまには飲まねぇか?」
ーニヤッ


「…良いね」



二人は明るくなるまで、酒を酌み交わした、、
まるで、萩にいた頃のように、、

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