
《Eternal bells…… 》
第10章 八卿と恋模様
「帰りに浪士に絡まれて…惣太さんが助けてくれて…」
「斬ったんか?!」
「斬ってなかった…多分峰打ちで3人を……怖くて見てないけど…」
(峰打ちで3人だと…何者だ……?)
「友達は武士か?幕府とは関係ないんか?」
「旅をしてたとか言ってた。武士の家系だけど、仕事はしてないって」
(なんか胡散臭いな……)
「そうか…怖い思いしただろう…大丈夫か?」
ポンポンと頭を撫でた。
(玄瑞さんの手、安心する…)
「怖かった……」
玄瑞に抱きつく麗美。
落ち着くまで、ずっと玄瑞は頭を撫でていた…。
(妹がおったら、こんな感じなんだろうな…)
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壬生浪士組 屯所
「総司、今帰りか?遅かったな。何処行ってたんだ?」
「花火をして来ました♪」
「一人でか?寂しい奴だな」
「違いますょ。フフフッ♪」
ーニヤニヤ♪
「なんだ?女か?何処の女か教えろよ」肘でつつく。
「永倉さんには、教えませんよ♪いえ、誰にも会わせません!」
「お~~~~い!総司に女が出来たぞ~~~!!」と叫ぶ。
ドドドド……
「「総司におんなぁぁ?!」」
「煩いですねぇ………。それ以上騒ぐと、明日、稽古出ちゃいますよ?」
ーニヤリッ…
「「「ヒッ……ごめんなさいぃぃ」」」
次の日には、屯所中に広まったのであった。
