
《Eternal bells…… 》
第10章 八卿と恋模様
翠蓮は切なげに微笑んだ…
「オラはいいんです…
今の話は忘れてくださいっ。玄瑞にも絶対に言わないでください…お願いします」
苦しそうに言う翠蓮。
(どうして好きになっちゃいけないの…?)
私は胸が苦しくなった…
栄太を忘れようと、気持ちを無理に抑えている自分と翠蓮が重なって見えた…
私達はそれ以上、その話はしなかった…。
ーーーーーーーーー
月が変わり祇園祭の準備で、町が活気づいて来た頃、、、
栄太は京へ帰って来た、、、
「おぉ!!栄太戻ったか!」
栄太に気付いた玄瑞が嬉しそうに言う。
「今、戻ったばかりだよ。姉小路卿の件は成功したみたいだね、桂さんに聞いた」
「そうなんだ、新兵衛も無駄死にせずに済んだ。麗美ちゃんのお陰だ」
「麗美は元気なんか?
そうだ、玄瑞。改名して、これからは吉田稔麿になった」
嬉しそうに言う。
「稔麿って!麗美ちゃんの未来からの想い人じゃなかったか?まさか、お前だったとは……」
考え込む玄瑞。栄太が長州へ帰ってから、落ち込む麗美の側に居て、元気づけていた男がいたから、、、
「どうした?僕が稔麿だったんが、気に入らんの?まさか、玄瑞まで麗美を狙っちょるんか?」
「そんな訳ないだろう。俺にとっては妹みたいなもんだ。ただ、お前は誤解も解かずに帰国した。その代償は大きいかもしれんぞ」
栄太の肩をポンッと叩き、玄瑞は行ってしまった。
(代償……?どういう事…? )
「オラはいいんです…
今の話は忘れてくださいっ。玄瑞にも絶対に言わないでください…お願いします」
苦しそうに言う翠蓮。
(どうして好きになっちゃいけないの…?)
私は胸が苦しくなった…
栄太を忘れようと、気持ちを無理に抑えている自分と翠蓮が重なって見えた…
私達はそれ以上、その話はしなかった…。
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月が変わり祇園祭の準備で、町が活気づいて来た頃、、、
栄太は京へ帰って来た、、、
「おぉ!!栄太戻ったか!」
栄太に気付いた玄瑞が嬉しそうに言う。
「今、戻ったばかりだよ。姉小路卿の件は成功したみたいだね、桂さんに聞いた」
「そうなんだ、新兵衛も無駄死にせずに済んだ。麗美ちゃんのお陰だ」
「麗美は元気なんか?
そうだ、玄瑞。改名して、これからは吉田稔麿になった」
嬉しそうに言う。
「稔麿って!麗美ちゃんの未来からの想い人じゃなかったか?まさか、お前だったとは……」
考え込む玄瑞。栄太が長州へ帰ってから、落ち込む麗美の側に居て、元気づけていた男がいたから、、、
「どうした?僕が稔麿だったんが、気に入らんの?まさか、玄瑞まで麗美を狙っちょるんか?」
「そんな訳ないだろう。俺にとっては妹みたいなもんだ。ただ、お前は誤解も解かずに帰国した。その代償は大きいかもしれんぞ」
栄太の肩をポンッと叩き、玄瑞は行ってしまった。
(代償……?どういう事…? )
