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《Eternal bells…… 》

第11章 一方通行

次の日ーー



(これでいいかな…?不自然かな…?)
私は、首の痣を隠す為にずっと鏡とにらめっこしていた。


「麗美、起きちょる?」

(栄太?!!)

「は、はいぃ」
不自然に絹の布を巻いた姿…


ースッ


「今日は休みでしょ?出掛けよう。
ん?これは何?」
と、布に手を伸ばす。

「いや、今日は喉の調子がいまい
ちで」
然り気無く手を避ける。


「風邪じゃないんか?」
ーピトッ



ードキドキ…///
(ダメだ…栄太を意識しちゃうよ…)


「熱いぞ、今日は大人しく寝ちょれ」
ヒョイと麗美を持ち上げ、布団に寝かせる。



「………………。」

「栄太?大人しく寝てるから、
大丈夫だよ。仕事でしょ?」
ずっと隣にいる栄太に言う。

「今日は休みだ。ずっと看病する」
穏やかに笑う…


(なんか…栄太が優しい…?)


「食欲あるか?何か持って来ちゃるから、着物着替えておけよ」
そう言い、部屋を出て行く栄太。


(今日は1日中一緒にいるって事?
心臓持つかな…)








ースッ

「女将が薬も飲めって。先にご飯ね」

(首の布まだ着けちょる…もしかして…)



「ありがとう♪」
栄太にご飯を食べさせられ、薬も飲ませてもらう私…


(風邪もひいてないのに…申し訳ない…)


横になる私の側で、
栄太は刀の手入れをしている。


(格好いい///…。あの目がヤバい…///)
栄太をじっと見つめる…


「さっきから、見てて飽きんの?」


「飽きない…もっと見たい…」
無意識に口走った私。


(私、何言った?!////)


「僕も麗美を見る…」
栄太は立ち上がり麗美の側へ…


顔の横に両手をついて、真上から顔を近づけ、じっと見つめる栄太。

(近いよ…///)
「栄太~、近いです///」

フッと妖艶な笑みを浮かべる
「その顔そそる…」

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