
《Eternal bells…… 》
第11章 一方通行
対馬藩邸ー
「なんだとっ!麗美様に手を出したなんて許せない」
と、翠蓮。
「惣太って奴が何者なんか、探って欲しい。
僕の勘が当たりなら、奴は壬生狼だ…頼んだ」
「承知」
翠蓮は部屋を出て行った、、、
「栄太、他にも気にかかる事があってね。近頃、長州過激派を名乗る者達が、辻斬りをしているそうだよ」
「一体誰が……?」
「調べているが、分からない。おかげで壬生狼や会津が嗅ぎ回っている。
君達も念のため、寝床を変えた方が良いだろう」
「わかった。直ぐに玄瑞と話して、明日には移る」
ーーーー
「え?違う旅籠に移るの?」
「そうなんだ、念のためにな。麗美ちゃんもこれから準備してくれ。明日には此処を出るからな」
「わかった…」
私達は違う旅籠に移る事になった。
これからは、どこも安全とは限らない。
麗美の心に不安が広がって行く、、、
私は暫くお休みをもらう為に、お店に向かった、、、
「昨夜また、辻斬りが出たらしいぞ。
おかげで壬生狼が彷徨いて、いい迷惑だ」
「壬生狼と言えば、酒屋が脅されて金子も上等な酒もみんな持って行っちまったんだって。町を荒らしてるのは壬生狼だよ」
客の噂話が聞こえる、、、
「休みは大丈夫だよ。都合良くなったら、また 頼むよ」
「すいません。お願いします」
麗美が店を後にした直後、惣太は店に来た、、、
「すいません!みたらし10本ください」
(麗美さんは普通に接してくれるでしょうか…?緊張しますね……)
奥からは旦那が出て来る。
「惣太さん、いらっしゃい。ただ今お持ちしますね」と、お茶を出す。
「あの~、麗美さんは今日はお休みで?」
「はい、麗美ちゃんは暫く休む事になりましてね。惣太さんは聞いてませんでしたか?」
「あ、いえ。私はそこまでは…」
(やっぱり嫌われてしまいましたね。
もう、会えないんでしょうか…)
団子の味も感じずに食べ、落ち込んだ惣太は帰って行った。
自分の後をつける存在にも気づかずに、、、
「なんだとっ!麗美様に手を出したなんて許せない」
と、翠蓮。
「惣太って奴が何者なんか、探って欲しい。
僕の勘が当たりなら、奴は壬生狼だ…頼んだ」
「承知」
翠蓮は部屋を出て行った、、、
「栄太、他にも気にかかる事があってね。近頃、長州過激派を名乗る者達が、辻斬りをしているそうだよ」
「一体誰が……?」
「調べているが、分からない。おかげで壬生狼や会津が嗅ぎ回っている。
君達も念のため、寝床を変えた方が良いだろう」
「わかった。直ぐに玄瑞と話して、明日には移る」
ーーーー
「え?違う旅籠に移るの?」
「そうなんだ、念のためにな。麗美ちゃんもこれから準備してくれ。明日には此処を出るからな」
「わかった…」
私達は違う旅籠に移る事になった。
これからは、どこも安全とは限らない。
麗美の心に不安が広がって行く、、、
私は暫くお休みをもらう為に、お店に向かった、、、
「昨夜また、辻斬りが出たらしいぞ。
おかげで壬生狼が彷徨いて、いい迷惑だ」
「壬生狼と言えば、酒屋が脅されて金子も上等な酒もみんな持って行っちまったんだって。町を荒らしてるのは壬生狼だよ」
客の噂話が聞こえる、、、
「休みは大丈夫だよ。都合良くなったら、また 頼むよ」
「すいません。お願いします」
麗美が店を後にした直後、惣太は店に来た、、、
「すいません!みたらし10本ください」
(麗美さんは普通に接してくれるでしょうか…?緊張しますね……)
奥からは旦那が出て来る。
「惣太さん、いらっしゃい。ただ今お持ちしますね」と、お茶を出す。
「あの~、麗美さんは今日はお休みで?」
「はい、麗美ちゃんは暫く休む事になりましてね。惣太さんは聞いてませんでしたか?」
「あ、いえ。私はそこまでは…」
(やっぱり嫌われてしまいましたね。
もう、会えないんでしょうか…)
団子の味も感じずに食べ、落ち込んだ惣太は帰って行った。
自分の後をつける存在にも気づかずに、、、
