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　――これで終われる。

　そう珍しく笑みをこぼしながら確信して、手にしていたスタンガンで電流を走らせた。

　そうして爽真の腹部に押し当てる寸前――スタンガンを手にしていた手首を掴まれ強制的に制止させられた。

　――なんで！？

　こんな駆け引きでは一般人に過ぎない彼の意外な反応へ、悠理は驚愕しながらも咄嗟に左足を振り上げ、今度こそはと腹部に狙いを定める。

　
「ダメだよ、悠理ちゃん」

「な、ん！？」


　振り上げた足すらも片腕で軽く受け止められ、バランスを失った悠理を爽真は迷わず突き飛ばした。