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第10章 反撃の朝
「悠理ちゃん、昨日なんでも言うこと聞くって言ったよね?」
手にしたスタンガンを悠理の腹部に押し付けながら、爽真は今度こそ悠理の耳もとに唇を近づける。
熱っぽい吐息が耳元に当たるのを感じて、悠理は頭を振り乱してでもここから逃げ出したいと考えた。
しかし、悠理が逃げ出すより先にスタンガンを使われるのが目に見えている。
――また昨日と同じことを……。
そう本物の怯えを目に映している悠理に、爽真は柔らかな口調で言葉をつづけた。
「約束したのに、こんなことするんだ?」
「ご、ごめんなさッ、ひ!?」
恐怖に耐えかねて謝りかけた悠理の耳をぬるりと熱い舌先が這いまわり始めた。