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第11章 お仕置きの準備


 絶頂を迎えようとしている悠理の様子に、爽真はぴたりと舌と手の動きを止める。


「ん、ぁ……な、に?」


 荒い呼吸でそう呟く悠理の声は、どことなく逝くのを邪魔されて残念がっているように聞こえた。

 そんな悠理を満足げに見つめて立ち上がった爽真は、自身のデスクへ行ってすぐに何かを持って帰ってきた。

 悠理がそれを確かめる前に胸元へ伸びた手は、中途半端にずらされたブラにかかる。

 何をされるのかとぼんやりとした意識で考えていた悠理は、爽真の取り出したものを見つけて一瞬で鮮明になる。


「や、やだッ!待って、やめてッ!!」

「動くと危ないよ?」


 そういって笑った爽真は手にしたナイフで悠理の白いブラを引き裂き――


「今日はもう、これ使えないね」


 そう言って真っ赤な舌をのぞかせた。

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