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第11章 お仕置きの準備
爽真が手にしていたのは掌ほどの大きさをした二つの吸盤のようなものだった。
こんな状況でさえなければ何に使うかもわからないだろう。
だが、状況が状況なだけにそれが所謂『玩具』であることは容易に想像がついた。
イヤだと半ば懇願するように声を上げる悠理に構わず、爽真は慣れた手つきで悠理の乳房にそれを取り付けた。
丁度乳首を包む部分にはいくつものイボのようなものがあり、バイブなどにつきものな操作スイッチまで付属していないことへ、最悪だった予感が殊更酷くなっていく。
そしてその期待へ応えるように、爽真は変わらない笑みを悠理へ向けた。
「大丈夫だよ。これは最初から気持ちよくなれるものじゃないから――」
授業でつけていても、ばれることはないんじゃないかな。
