××UnderDiary
第2章 彼女なりの安穏とした日々
その不可解さが彼女の家――バイト先でもある便利屋で起こったことならば、悠理はすぐさまその場を逃げ出していただろう。
しかし、このときの彼女は、まだ学校生活にはそんな危険など潜んでいない、そう信じて疑っていなかった。
――部活、確かにまだ決めてなかったっけ……。
決めていなかったというより、早く帰って永井の手伝いをするためにあえて入らなかったのだ。
彼自身は気にするなと笑っていたが、そういうわけにもいかないと女友達の誘いも断っていた。
それでも心のどこかで、そういう高校生らしいものに憧れていたのも本当だった。
――……どうしよう。
そんな悠理の迷いを感じ取ったのか、爽真はにこりと笑ってこういった。
「すぐに答えなくてもいいよ。もし興味があったら、放課後に生徒会室においで」
と。
悠理はその言葉をそのまま受け取り、帰ってから永井さんに話してみようと爽真とはそこで別れた。
しかし、このときの彼女は、まだ学校生活にはそんな危険など潜んでいない、そう信じて疑っていなかった。
――部活、確かにまだ決めてなかったっけ……。
決めていなかったというより、早く帰って永井の手伝いをするためにあえて入らなかったのだ。
彼自身は気にするなと笑っていたが、そういうわけにもいかないと女友達の誘いも断っていた。
それでも心のどこかで、そういう高校生らしいものに憧れていたのも本当だった。
――……どうしよう。
そんな悠理の迷いを感じ取ったのか、爽真はにこりと笑ってこういった。
「すぐに答えなくてもいいよ。もし興味があったら、放課後に生徒会室においで」
と。
悠理はその言葉をそのまま受け取り、帰ってから永井さんに話してみようと爽真とはそこで別れた。