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第3章 押し付けられる快楽

 片手で器用に両手の拘束を解いた爽真は、朦朧とした意識の中で戸惑っている悠理を見て口角を上げた。


「してほしいに決まってるよね、何もされてないと苦しいんだから」


 爽真の言う通り、悠理は何もされていないにも関わらず熱に浮かされたように息が上がっていた。

 その指摘へ反射的に自由になった右手で口を押え、何かを耐えるように左手を握りしめる。

 火照った肌に汗を浮かばせながら行うその動作に一瞥し、爽真は悠理に背を向けた。

 そのままソファの方へと向かう彼に、悠理は思わず「ま、って」と声を上げる。

 しかし爽真の足は止まらず、悠理が気が付いた時と同じようにソファへ腰かけた。

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