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第4章 脅迫と強要


「悠理ちゃんみたいな子がカメラに向かってオナニーしてる動画って、一体どれぐらいの人が興味を持って見てくれるんだろうね。別にお金はいらないから、流出させるとしたら無料かな。まあ、悠理ちゃんならお金をとっても十分に広められると思うけど……無料なら複製が出回ってもっと大勢の人に見てもらえそうだし、うん。やっぱり無料の素人投稿サイトにでも上げようか。顔も名前も知らない男に頭の中で何回悠理ちゃんは犯されるんだろうね」


 延々と続く決して非現実的ではない話に、悠理は初めて本物の絶望というものを感じた。

 両親に捨てられたときは確かにショックだったが、どこか現実味のないふわふわとした感覚でいた。

 直後に永井と知り合ったこともあり絶望という絶望もしなかったのだ。

 しかし、今回は違う。

 爽真は本当にそれをやってのける人間だと、このやり取りの中で確信してしまった。


 

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