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第5章 戌原西地区の殺し屋


「ところでユーリちゃん、きみ晴れて女子高校生になったんだって?」


 1メートルの距離を残して立ち止まった文芽は、そういいながら悠理の全身をわざとらしく眺める。

 そうして太もものあたりで視線を止め、ニヤニヤと趣味の悪い笑みを浮かべた。


「いやあ、女子高校生って言葉の響きは素晴らしいよ。ユーリちゃんの肩書が女子高校生になるだけで、いつも以上に背徳的なものを感じてゾクゾクする」

「消え失せてください」


 エロ本の読みすぎじゃないかと文芽の思考回路を疑いながら、悠理はああもうと額を押さえる。

 ちなみに、悠理の個人的な頼みごとはできそうだが、相手を殺しかねない危険人物の一人は文芽である。

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