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第6章 刻まれた快楽
――とにかく、洗わないと……。
帰宅してすぐさま浴室へ向かった悠理は、制服に手をかけた状態でしばらく固まっていた。
その間に文芽とのやりとりを思い出したり、鞄の行方を気にかけたりもしたが、そんなものでなかったことにならないのが現実だ。
爽真の触れた場所になど触れたくないと思う一方、触れて洗わなければそれが自分の体に残るだけだともわかっていた。
悠理は意を決してブレザーとカッターシャツ、スカートとハイソックスを床に落とし、ブラを外したところで手が止まる。
絶対に大きな染みができているだろうソレにはできるだけ触れたくなかったが、見ないように目をそらしてなんとか脱ぎ捨てる。
自分の洗濯かごに脱いだ服をいれて、悠理はようやく浴室に入った。