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第6章 刻まれた快楽
入ってすぐにシャワーを手にし、タオルで石鹸を泡立てて押し付けるように身体を洗った。
当然見える胸部や下半身を半ば睨み付けるようにして、首元から腕、胴体、足と上から順に泡で肌を白くさせる。
普段の倍以上に念を入れて身体の表面を洗い流し、洗髪や洗顔を済ませたところでもう一度悠理は手を止めた。
――どう、しよう……。
あと洗わなければいけない箇所はひとつしかない。
しかし、学校で感じた快感をもう一度味わってしまえば、取り返しのつかないことになってしまいそうで恐かった。
――……でも、あれは薬のせいだったんだから。
大丈夫。
そう自分へ言い聞かせるように呟いて、悠理はシャワーを持った右手を股間へと伸ばした。