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第6章 刻まれた快楽


 ――は、はやく、洗わなくちゃ……。

 時間をかければかけるほど状況が酷くなると考え、悠理は口を押えていた手を秘部へと伸ばす。

 そうしてシャワーヘッドの水圧に悶えながら、爽真に触れられていたクリトリスに指をこすりつけた。


「ひ、ぅ……んッ!」


 同じ屋根の下にいる永井たちに気づかれぬよう懸命に声をかみ殺す。

 しかし、下腹部にこもる熱は溜まっていく一方であり、浴室の湿度と温度もあって悠理の意識はすでに朦朧としていた。

 無意識に広げられていく両足にも気づけず、悠理はクリトリスに触れている中指を上下に動かす。

 その行為がクリトリスの包皮を捲り、クリトリスを洗うたびに下腹部を弄る快楽は強くなっていった。

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