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第9章 愛情の欲情

「相変わらず、なんつースタイルしてんだよ……あいつは」


 見事に均等のとれたスタイルをそう評しながら、千尋は感嘆するように熱っぽい息を吐く。

 悠理が体を動かすたびに揺れる大きな乳房や濃いピンク色の乳首、薄い陰毛に覆われているものの、ちらりと見える大陰唇の筋。

 ――だから露出は抑えろっつってんのに。

 毎日飽きることなく悠理の生まれたままの姿を目にしている千尋からすれば、今日のようなショートパンツからでも簡単に裸体を想像できてしまう。

 そのたびに膨らみかける自身を抑えるのはまさしく生殺しなのだ。

 そうして悠理が体を洗っている様子を眺めているうちに、ズボンの下から自身が主張し始めいることに気が付く。

 ――今日はお預けくらってんだから、いいよ、な。

 普段はさすがに自重することも多いのだが、今回は我慢しないことにした。

 そもそも性目的ではなく、悠理の姿を見たいがために始めたことだった。

 が、さすがに青年期の千尋が女の裸体を見て何も思わないわけがなく、我慢しきれなくなったときに自身を慰めることがある。

 今回がそれに当てはまり、千尋は熱のこもっている自身を取り出そうとしたのだが、そこで悠理が一度も見たことのない行動をとり始めた。

 ついさっきまで自分の身体を流していたシャワーの水しぶきを、股の間へ向けたのだ。

 最初は性器を洗おうとしているのかと考えた千尋だったが、その後ヘッドフォンから流れ出してきた声に半立ちだったそれがみるみる膨張していく。 


『ふ、ぅ……っん』


 火照った顔で切なげに眉を潜め躯を震わせている悠理の様子は、どう見ても自慰をしているようにしか見えなかった。

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