アルカナの抄 時の掟
第6章 「月」正位置
確かに、自分でも最近ブラが窮屈になってきたような気はしてたけど…――。
「変わった下着だね」
そう言いながら、カオルの胸を揉む。
下着は、最初に身につけていたものしか持っていなかったため、カオルはこちらの世界の下着をローテーションで使っていた。こちらでの下着は、下は元の世界のショーツに似た形のものだったが、上のブラジャー替わりのものは、少し特徴的だった。
柔らかい帯のような、伸縮性のある滑らかな薄手の生地を胸囲に巻きつけて後ろで留める、というタイプのものだった。
だんだんそちらの下着にも慣れてきたが、今日はブラジャーの方を身につけていた。やはり、少々きつい。
――毎日、アルバートにさわられてるからかも。
なんだかんだであれから何度もアルバートと仲良くしているカオル。二人の甘い時間を思い出すと、カアア、と顔が熱くなるのが自分でもわかった。
このブラはそろそろお役御免かなぁ…――って、いやいや!そうじゃなくて。
「さりげなくさわるなっ!…っていうかこっち、女性用じゃなかったっけ…?」
入るときに確かめたから、そのはずだ。
「うん、そうだよ」
そうだよ、って…。
「…女性なの?」
「そう見える?」
カオルの反応を楽しむかのように、逆に聞き返してくる。
「女性に見えるけど、女性に聞こえない」
「うん、男だよ。よく間違われるけど」
はは、と笑う。このやりとりの間も、男は絶えず手を動かしている。
男だよ、じゃないっ!
「じゃあなんでここにいるの…ってその前にいい加減手をどけて!」
カオルが叫ぶと、男の動きは逆により早く、激しくなった。
「んっ…!ちょっ…私未成年だからぁあーっ!!」
身をよじり、逃げようとするが、男の力にはかなわない。
男はブラジャーを上にずらすと、露出した胸の先端をぎゅ、とつまんだ。
「あッ…。い、今ならなかったことにしてあげるから。離して…?」
心の広い皇妃だから私、とカオルが説得にかかる。
「気持ちいいくせに」
聞き入れるつもりのない男は、続いて下に手を伸ばした。そこは、アルバートにもまだ触れられていない場所だ。男の手が、下着の上から股に触れた。
「やめてっ…やめてってば!」
カオルは必死に抵抗する。
「変わった下着だね」
そう言いながら、カオルの胸を揉む。
下着は、最初に身につけていたものしか持っていなかったため、カオルはこちらの世界の下着をローテーションで使っていた。こちらでの下着は、下は元の世界のショーツに似た形のものだったが、上のブラジャー替わりのものは、少し特徴的だった。
柔らかい帯のような、伸縮性のある滑らかな薄手の生地を胸囲に巻きつけて後ろで留める、というタイプのものだった。
だんだんそちらの下着にも慣れてきたが、今日はブラジャーの方を身につけていた。やはり、少々きつい。
――毎日、アルバートにさわられてるからかも。
なんだかんだであれから何度もアルバートと仲良くしているカオル。二人の甘い時間を思い出すと、カアア、と顔が熱くなるのが自分でもわかった。
このブラはそろそろお役御免かなぁ…――って、いやいや!そうじゃなくて。
「さりげなくさわるなっ!…っていうかこっち、女性用じゃなかったっけ…?」
入るときに確かめたから、そのはずだ。
「うん、そうだよ」
そうだよ、って…。
「…女性なの?」
「そう見える?」
カオルの反応を楽しむかのように、逆に聞き返してくる。
「女性に見えるけど、女性に聞こえない」
「うん、男だよ。よく間違われるけど」
はは、と笑う。このやりとりの間も、男は絶えず手を動かしている。
男だよ、じゃないっ!
「じゃあなんでここにいるの…ってその前にいい加減手をどけて!」
カオルが叫ぶと、男の動きは逆により早く、激しくなった。
「んっ…!ちょっ…私未成年だからぁあーっ!!」
身をよじり、逃げようとするが、男の力にはかなわない。
男はブラジャーを上にずらすと、露出した胸の先端をぎゅ、とつまんだ。
「あッ…。い、今ならなかったことにしてあげるから。離して…?」
心の広い皇妃だから私、とカオルが説得にかかる。
「気持ちいいくせに」
聞き入れるつもりのない男は、続いて下に手を伸ばした。そこは、アルバートにもまだ触れられていない場所だ。男の手が、下着の上から股に触れた。
「やめてっ…やめてってば!」
カオルは必死に抵抗する。