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渚「別にいじめなんてなんとも思ってない。咲希が居たから。部活も有ったし。私より、咲希の方が辛いのに。」
私『よく頑張ったね。』
そう言うと、渚の目から涙がこぼれ落ちた。
渚「うっ、私、咲希の事、助けられなかった、うぅ…うわぁ…」
渚は今まで我慢していたのだろう。
思いっきり泣いている。
自分の事でなく、咲希ちゃんの事で。
私『咲希ちゃんは今どうしてるかわかる??』
渚「……うぅん、わからない。咲希転校したから。」
私『そうだったんだ。』
渚「ぅん。ぐすっ…死んでても泣けるんだね…」
自嘲した笑みを見せながら言った。
なんか、記憶の中の渚に戻ったみたい。
ぐしゃぐしゃな笑顔だけど、出会って初めて生笑顔を見た。
私『泣けるよ～。お腹も空くし、眠くもなるし、疲れるし。』わざとふざけて返す。
渚「死に神さんも泣いたことあるの??」
私『死んだってわかったあとは泣きっぱだったよ～』
渚「そうなんだ。意外。」
私『意外って何!?』
渚「別に。」
私『別にって…答えになってないし。で、落ち着いた??』
渚「うん。落ち着いた。」