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Lonely

第1章 黒



私は上半身だけ起こした


「よっ…と」


私の胸ポケットにあった携帯が捕られた


「…お前、何をしている」

「んー?アドレス交換♪
俺ら友達だからなー!」



友達だから…


「…っ!!返せっ!!」


私はアイツの手から携帯を奪い取った


「え?何?急に」

「うるさい!!話掛けるな!」



ハァハァと肩で息をする私を

怯えた子供を見るかのような眼差しでアイツは見て、背中をさすった


「触るな!!!!!」


手を払いのけると

私は保健室から飛び出した。




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