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童話 クロニクル

第4章  眠り姫の癒やし効果

『これだから、ニンゲンは嫌いなんだ。無駄な知識しか持ち合わせてない』

眠り姫の深いため息がナイフの様にして心に刺さる。

うぐっ… キツすぎる…泣

私がしょぼくれて俯いていると、誰かの手が頭に乗る

ポスン…
少し、上を向けばシンデレラがいた。

『しょぼくれてんじゃないっての~』

ニコッとした大人な女性は、シンデレラという事を忘れるぐらい、カッコ良く優しい。

あぁ、なんで私以外皆さん男勝りなのですか…泣

「はぁ、もうイヤ…」
あっ…あぁ(゜∀゜;)
学校!時間!戻る!!
学校サボリじゃん!!
あたふた暴れている私を見かねて、眠り姫は口を開く
『ココ、時間止まってんだよね…』

へ!?《止まってんだよね》!?
それを先に言いなさいな!

ムスっとした私を見ながら、眠り姫は笑いを押し殺している。
そんな気遣いいらんわ!
むしろ、イライラするし…!!
ってか、気遣いじゃないよね!?
殴りたい~└(^言^)┘
そして消えてぇ
いや、待てよ!消えてもらっちゃあ困るぜ。若旦那!
あれ…私壊れた?
眠り姫の所為だぁ…
私がバタバタしてると、収まった笑いはまた込み上げてきて眠り姫は笑い始める

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