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なつのおと

第5章 ふたりがいた夏 前編




思いっきり腰をうった。


砂をはらって立ち上がってみるが幸い他はどこも怪我をしていない。


「あーもう!くっそ…」


そう一人呟いて前を見たその時。


「…は」



そこは今までシュンが見てきた景色とは違う風景が広がっていた。


「…こんな所に、家?」


そう、森が若干ひらけてそこに小さな家が建っていた。


しかも近くに湖のような池もある。


木々の隙間から日の光が差し込んでキラキラとそれらを照らしていて、まさに異世界にきたようだった。



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