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なつのおと

第6章 ハナビが散る空




それでも俺は田中さんの音が聞きたくて、田中さんに会いたくて、我慢が出来なくて



音楽室に行ってしまっている。



今のところ変な噂が立つこともなく、平和に過ぎてはいるが。





「…いってきます」




返事がくることもなくただ宙ぶらりんの声だけ残して、ドアを開ける。



もわっと熱い空気が一瞬にして俺の身体を包んだ。





さて、今日も一日が始まる。








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