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なつのおと

第6章 ハナビが散る空





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今日のダルい授業もなんとか乗り切って、ようやく放課後かやってきた。




今までこんなにも楽しみなことって無かった。




楽しみなことがひとつあるだけで毎日がこんなにも明るくなるとは思っていなかった。




音楽室に直行したい気持ちを抑えて図書室に向かう。




人で溢れる廊下を鞄を持って進んでいると、友達と部活に向かおうとしているあずさと目があった。





友達が俺に気づいて、あっという表情になる。




だけとあずさは何も気にすることなく、普通の笑顔で



「ばいばい、間宮くん」



と手を振った。




その友達は一瞬驚いたような顔をしたが、そのあとあずさと同じように俺に手を振った。








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