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なつのおと

第2章 夏のはじまり




いや、それじゃ足りない。


もっと。



「ほんっとに凄くてっ…俺、こんなに感動したの初めてで!!えっと…うう―とりあえずめちゃめちゃ凄かった!!!」



………ああ。


自分の語彙力の無さをこれほど恨んだことは他に無いだろう。


頭を抱えて、必死にアタマを捻る。


凄いの最上級ってなんだ!?


素晴らしい!?



そういや小学校の先生に「すんばらばらしい」って褒められたことあるけどこれか!?



必死に考えてると不意にクックと喉を鳴らす音がした。



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