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なつのおと

第3章 遠い虹へ




ドアノブを掴んだまま、そのドアに耳をつけてみる。


ひんやりとしていてとても気持ちよかったがそれどころじゃあ無い。


「なんも聞こえねえ…」


防音のドアだから聞こえないのかもしれないけれど、なんの物音もしないのだ。



その場にヘナヘナとしゃがみこむ。



あ―もう、俺何やってんだろ。


高々ピアノでこんなに振り回されている。


「………ねえ」


「うわあっ!!!」



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