
先生が彼氏…あり得ないっ!
第9章 先生の過去
私の目からも涙が出ていた。
先生もきっと泣いてる。
だって手が震えてる。
私は先生の膝から降り、先生と向かい合わせになった。
先生は目尻に涙を溜めていた。
「先生?私は先生の事嫌いになったりしませんよ…。先生は一人じゃないです。私がいます。だから消えたいなんて思わないでください…」
私は泣きながらそう言った。
正直あんまり覚えていない。
「先生がいなかったら私、こんなに楽しくて幸せな学校生活送っていませんよ。先生がいてくれたから私が私でいられるんです。」
「狭山…」
先生は私を前からギュッと抱き締めた。
私も先生の腰の手を回した。
