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裏・恋のハードル高し!!

第6章 思い

そう思わせながらも、この時間だけはミラを独占出来るオレは、ミラの肩に腕をのせて、抱き寄せる様にホームに降りて行く。


少し位…俺にも分けて欲しい。
俺だって…チカに負けない位ミラの事が好きなんだから。


ふざける様に、腕に少し力を入れると、いつもなら文句を言ってくるミラなのに…ミラには笑顔すら戻らなかった。



「何かあった?」



そう耳元で聞くと、ミラの目に涙が溜まる。

『すみれちゃん』とチカが言っていたから、どこかで会ったんだと察した俺は、ミラが泣くのを懸命に堪えている姿を誰にも見せない様に囲った。


気の強いミラは人前で泣かない。
それでも、時折見せる感情は…すごく可愛くて、でも…それが俺に対してじゃ無いことが…やっぱりさみしかったりする。

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