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裏・恋のハードル高し!!

第1章 過去

チカの強引さは嫌いじゃない。

落ち込む余裕さえ与えない位に引っ張ってくれるから。


俺はチカに、突き落とされても引っ張りあげられたけど…ミラちゃんを突き落とした俺は引っ張りあげられなかったんだ。


次の時間に文集用に書いた作文を提出するのに、ミラちゃんは「忘れた」と言ってもう一度書き直しをしたのだ。


ゴミ箱に破いて捨ててあった原稿用紙を拾えたのは、丁度良く俺がゴミ捨て当番だったから。


読む事も出来ないのに、未だに箱の中にバラバラになった原稿を持ってるんだ。


ミラちゃんを傷つけた俺は、その時からミラちゃんを優しくすると誓って、机の引き出しに大事にしまってるんだ。

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