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鬼畜の復讐2

第16章 衝撃


「拓真はあなたを恨んでいない。でも、中山隆一郎に復讐するということは、妻のあなたも、ただでは済まないわ。どう?いっそのこと別れたら?」

「ふ、復讐って…拓真は何をするつもりなの…」
「さあ?私にもわからないわ。たとえわかっていても、私は止めないし、教えないわ」

「…拓真に会わせて!三田さん!」
「会ってどうするの?謝って、復讐しないでとでもいうつもり?」
「……ええ…」
「あはははは!なんて立派な妻なんでしょう?あははは!謝って済むレベルの話じゃないわ…まぁ、拓真にはあなたがそう言っていたと話しておくわよ。せいぜい、旦那と話し合ったら?(海外で無理でしょうけど?)」
「(どうしたら…どうしたらいいの…)」

真由子は呆然としているあゆみを尻目に、すっくと立ち上がると、
「私は拓真を見捨てないわ。彼の為にこの身を捧げる…あなたもせいぜい、頑張ることね?あははは…それから、中山隆一郎を恨んでいるのは、拓真だけじゃないわ…旦那の身辺に注意することね」
そう言い残して、去っていった。

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