鬼畜の復讐2
第17章 あゆみの苦悩
某埠頭の倉庫。
三宅丈二と拓真の乗ったクルマがやってきた。
三宅の部下達が畏まっている。
「御苦労様です、頭…」
「おう。お前達もな」
「こちらです、頭」
部下が倉庫の扉を開いて、二人を中へ招き入れた。
中にも部下がいて、頭を下げる。
部下の足元には、手足を縛られ、猿轡を咬まされたチンピラが二人転がっている。
「こいつらか?」
「はい。今は旭亜会の構成員で、うちらのシマで脱法ハーブの売人をしているところを拐いました」
「そうか。旭亜なら遠慮はいらないな。準備は?」
「整っています、頭」
二人のチンピラにビデオカメラが向けられている。
「拓真くん。こいつらが、麗子を隆一郎と輪姦したチンピラだ」
「どうするつもりなんです?」
「勿論、吐かせるのさ。それを録画記録しておけば、武器になる」
「素直に喋りますかね?」
「ああ。自白剤を射ってあるからな」
「自白剤!?」
「痛めつけても吐かせる事はできるがな。ま、スマートに済ませるさ。おい、始めろ」
「はっ」
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