鬼畜の復讐2
第17章 あゆみの苦悩
隆一郎、あゆみのマンション。
夜、隆一郎から電話があった。
やはり、拓真の事は話せない。
「どうしたんだ?あゆみ。元気ないな?」
「そんなことないわよ…」
「そうか?」
どうやら、忙しいらしく、隆一郎は愛の言葉を囁いて、電話を切った。
「はぁ…早く、早く帰って来て…あなた…」
隆一郎の声を聞き、愛を囁かれ、身体が疼く。
「ハァハァ…あなた…ああ…んっ…」
自ら慰めて火照りを冷まそうとするあゆみだが…
「ハァハァ…あなた…ダメ…やっぱり…ハァハァ…あなたでないと…ダメなのぉ…ハァハァ」
そんなあゆみに、麗子の復讐の刃が迫っていることなど知るよしもなかった。