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鬼畜の復讐2

第19章 復讐の始まり~宣戦布告~


あゆみは隆一郎に電話する。
「(お願い…あなた…出ないで!出ないで!)」
しかし…あゆみの願いも虚しく、隆一郎が電話に出てしまう。
☎もしもし?あゆみ!どうしたんだい?
隆一郎の声は明るい。
「あぁ…隆一郎さん…」
☎どうしたんだい?浮かない声だな?何かあったのか?
「あなた…あっ!」
ケータイを奪い取る拓真。
☎あゆみ!?もしもし!あゆみ!?
「よお、ご主人」
☎なっ!?誰だっ!何であゆみのケータイに!?
「奥さんの浮気相手…」
☎何だって!?誰だ!お前は!
「おいおい…俺を忘れたのか?隆一郎…ひどい奴だな?」
「やめてぇ!」
☎…あゆみ!?
「クックックッ…俺だよ、隆一郎…甲子園4連覇の怪物って言えばわかるか?ん?」
☎なっ!?なんだと!ま、ま、まさか!まさか!二階堂拓真!?そんなバカなッ!
「目覚めたんだよ!貴様に復讐する為にな!隆一郎!」
☎二階堂!済まなかった!許してくれ!
「クックックッ…ゴメンで済むなら警察はいらないよな?隆一郎?」
☎それは…はっ!?二階堂!まさかあゆみに何かするつもりか!
「ほー。察しがいいなぁ、隆一郎。これから、あゆみが壊れるまで、ヤってやろうか?」
☎や、やめろ!やめてくれっ!償いならする!するから、あゆみには手をだすな!
「償い?ほう?なら、貴様が俺にしたことを、白日の元に曝して!あゆみと別れろ!」
☎そ、それは…それは勘弁してくれないか…
「きゃあ!ひぃっ!あなたぁ!」
☎あゆみぃ!二階堂!あゆみには手を出さないでくれ、頼む!
「むしがよすぎるだろ?それは。さて…あゆみは俺が愛した女だが…貴様に復讐する為に犠牲になってもらおうか…」
「きゃあ!やめてぇ!拓真!」
☎あゆみ!あゆみぃ!
「どうしたぁ?隆一郎。助けに来いよ?愛しい妻が、お前が殺そうとした男にヤラレちまうぞ?アーッハッハッハッ」

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