鬼畜の復讐2
第19章 復讐の始まり~宣戦布告~
「うぅっ…ぁ…」
隆一郎に愛でられたあゆみの身体は意に反して、拓真の愛撫に敏感に反応する。
「あゆみ…」
「な、なんですかっ!」
キッと拓真を睨むあゆみ。
拓真の目から涙がこぼれ落ちる。
「た、拓真!?」
「なあ、あゆみ…俺も復讐なんてしたくないんだよ…本当はな」
「拓真…」
「だけど…それでは俺の気が済まないんだ!四年間の人生、家族、そしてあゆみを奪われた…目が覚めて…事実を知った俺の気持ちがわかるか?あゆみ…」
拓真があゆみの唇を奪う。
「んっ…くふぅん…んう」
「あいつを…隆一郎を本当に愛しているのか?」
あゆみは頷く。
「勿論、初めはキライだった…ううん。憎んでいたわ…でも…愛してしまった…あの人は五年間本当に私と家族を愛してくれたの…私はそれに応えたいって思っ…んう!んんぅ…ハァ…アン…(まだ覚えてる…あの頃の拓真と愛し合った感覚を)」
「ふっ…考えてやるか…かつて愛した女に免じて」
「えっ!?」
「復讐をやめてやろうか考えてやるっていったんだよ」
「ほ、本当!?」
「ああ」
あゆみの表情がパッと明るくなる。
「ただし…勿論、条件はある…」
「……」