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鬼畜の復讐2

第20章 麗子の復讐

翌日、あゆみは隆一郎が帰国するまで、実家に帰ることにした。
さすがに拓真も実家には来たりしないだろう。
そう考えてのことだった。

マンションの外では…

「頭!姐さん!女がでてきました」
三宅丈二が指示を出す。

マンションから出てきたあゆみを恐持ての男達が取り囲んだ。

「なっ!?なんですか!?あなた達は!」
「……」
「どいてください!」
怯えて、男達を避けていこうとするあゆみ。
「あゆ姉!」
不意に呼びかけられたあゆみは声のした方に見向いた。
「れ、麗子…ちゃん!?」
麗子の隣には、ただならぬオーラを醸し出している、体格のいい男。
「おひさしぶり。あゆ姉」
「え、ええ。久しぶりね…麗子ちゃん…」
「あゆ姉はもう失礼ね…中山あゆみさん」
「麗子ちゃん…この人達は…?」
麗子は妖しく微笑む。
「あゆみさん、あなたに、あなたの夫と兄の事で話しがあるの。一緒にきてくださらないかしら?」
「え!?麗子ちゃん?ちょっと!!」
あゆみの返事を待たず、若い衆達があゆみを取り押さえるようにして、車に押し込む。
「何をするの!!やめて!離して!!」
あゆみを車に押し込んで、麗子と三宅が一緒に乗り込んだ。

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