鬼畜の復讐2
第21章 凌辱
「嫌ならいいのよ?あゆ姉。旦那を丈に任せて、DVDを…」
「そ、それは!」
「旦那に助け求めれば?来てくれればね」
「お、お願いよ!麗子ちゃん…主人には謝らせますから!」
「謝って済む事じゃないわよ?人が一人死んでるんだから。それを、妻のあゆ姉が旦那の代わりになるんなら、許してあげようかなって言っているのに。あ!DVD、お兄ちゃんに渡そうかしら?」
あゆみは徐々に追い込まれていく。
「やめて!拓真に渡すなんて!」
「あゆ姉もワガママねぇ…あれやだこれやだって…丈」
「中山あゆみさん。麗子や拓真くんはあんたの旦那の為に、ひどい目にあった。あんたが麗子の指示に従うっていうなら、俺の責任で、DVDはあんたに渡すし、それいじょうは何もしないと約束しようじゃないか」
「……(信じられない!信じられるわけない!けれど…隆一郎さんの未来を奪われるわけにはいかない…でも!夫ある身で…そんな…)」
あゆみは激しく逡巡する。
どんな理由にしろ、夫への裏切り行為に変わりはない。
「もう、いいわ。竹田!あゆみさんを送ってあげてちょうだい!」
「わかりました、姐さん」
「いえ…あの…その…」
麗子が不気味な笑みを浮かべた。
「後は任せるわ…丈…私は店に出ないといけないもの…」
二人は憚らず口づけを交わすと、麗子と竹田は部屋を出ていった。