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鬼畜の復讐2

第24章 凶弾

あゆみは悶々と悩み続けていた。

ヤクザのチンピラ達に輪姦され、麗子のオトコである、三宅丈二に身体を許し、隆一郎とは違う快楽に酔いしれ、三宅の快楽の拷問に屈して、二階堂兄妹と真由子を消す代わりに、三宅のオンナになることを約束させられてしまった。

隆一郎とのこれからの暮らしを守る為には、仕方がないと自分に言い聞かせるものの、三宅に頼んだことは、かつて隆一郎が二階堂拓真にしたことと同じ…

隆一郎が帰国するまでに、三宅が実行してくれれば、隆一郎に頭を下げさせなくて済むし、カネを払う必要もない。

しかし、それで本当にいいのだろうか?

誠心誠意、謝れば許してくれるのではないか?
かつては愛していたオトコ。
自分には恨みはないと言っていた。

三宅との事も隆一郎には話せない。

逡巡していると、隆一郎から、テレビ電話がかかってきた。

飛びつくように出るあゆみ。
「あなたっ!あなたっ!」
「どうした!何かあったのか!あゆみ!」
「何も、何もないわ!あなた、早く戻ってきて…」
「俺もそうしたいんだ…帰りたい…もう少し、我慢してくれ、あゆみ」
「まさかこんなことになるなんて…ぅぅ…また拓真が何か言ってくるんじゃないか不安なのよ!」
「今俺が帰国したら、それこそなにをするかわからない…あゆみ…我慢してくれ…愛しているよ」
「私も愛しているわ…隆一郎さん…」

数日間は何事もなく過ぎたのだが…
三宅からのケータイが鳴った…

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