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鬼畜の復讐2

第24章 凶弾

麗子が三宅のセーフティハウスに到着した時、あゆみが丁度待たせていたタクシーにそそくさと乗り込むところだった。
「あっ!?」
駆け寄る麗子だったが、タクシーは走り去っていった。

間をおいて、三宅が現れた。
「丈!」
「おお、麗子か。どうした?」
さすがは三宅である。
驚いたり、狼狽えたりしない。
「どうしたじゃないわ!丈!さっきのオンナ、あゆみじゃない!今も関係していたのねっ!!許せない!」
三宅は微笑む。
「なんだ、ヤキモチか?」
「私に復讐をやめさせておいて!あのオンナを抱くなんて!」
「お兄さんの為だ」
「え?」
三宅が麗子を抱きしめる。
「あん!やんっ」
そして、深く口づけする。
「んん…んふ…」
「(誰かが喋りやがったな…)」
「はふっ…はぁ…丈…」
「お前に復讐をやめる理由は話したな?」
「うん…でも!」
「俺とあゆみの情事の隠し撮りを拓真クンに届ける為だ。いい映像が撮れたぜ?それに、ベッドの中でなければきけないようなはなしもな」
「どんな…」
「それはお前は知らない方がいい。それに…あのオンナは首相の息子の妻だぞ?そんなオンナに本気になってみろ。火傷じゃすまない…わかるだろ?麗子」
「うん…本当にあのオンナに本気に…んっ…んふ」
「(ちょろいもんだ。最後に思いきり可愛がってやるか)」
「んふ…丈…じゃあ証拠みせてぇ」

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