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鬼畜の復讐2

第25章 覚悟

あゆみも三宅と麗子の死を知った。

あゆみの心境は複雑だった。
三宅と麗子が亡くなったことで、ヤクザに輪姦され、三宅と関係したことは闇に葬れる…しかし、裏の大きな力の後ろ楯を無くしてしまったのだ。
拓真と真由子を亡き者にもできなくなってしまった。
拓真は三宅の言っていた通り、自分達をゆすりつづけ、それに怯えなければならないのか?
「隆一郎さんと私で何とかしなくては…」

思い悩むあゆみに喜びの知らせがもたらされる。
「あゆみ!あゆみ!」
「あぁ…隆一郎さん…早く帰って来て!私もう、不安で押し潰されてしまいそうよ」
「帰れるよ!」
「え?」
「最後の遊説先のA国にクーデターが起きてね!帰国が早まったんだ!」
「あぁ!本当に!?ううっ」
「明日の夕方には戻るよ。帰る前に、父さんに会う事になっているから、待っててくれ、あゆみ」
「はい、待っています、あなた…」

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