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鬼畜の復讐2

第28章 協力者

「クックックッ…吉川の野郎、泣きながら土下座しやがった」
頭の薄い、小太りの男がにやついて拓真に近づいてくる。
「お前も鬼だねぇ?高島」

男の名は高島衛(たかしままもる)。
二階堂の同級生で野球部だった。
控えの外野手だったのだが、控えの実力すらなかった隆一郎が、権力を使い、ベンチ入りしたため、控えから漏れた悲運の選手だった。そのため、隆一郎には拓真ほどではないにしろ、恨みを抱いていた。

拓真が復讐の準備をしている頃、偶然にも高島と出逢う。
植物状態から目覚めた事は知っていた高島だが、元気でいた拓真に驚いた。

「まさか、お前が元気でいたとは…あの時は驚いたぜ…ま、真相を聞いてもっとおどろいたがな」

真相を聞いた高島は拓真に協力を申し出た。
彼は勤め先の社長に妻を寝とられた挙げ句、リストラされていた。
「娘は黒人のチンポによがりまくって笑いがとまらねぇぜ」

高島は協力をするかわりに、自分の恨みも晴らさせてほしいと、拓真に願い出た。

「さて、次は拓真の番だ。付き合ってやるぜ、とことんな」
「お前も地獄行きになるぞ?高島」
「俺に失うモノはない。今更恐れる地獄もないぜ?二階堂」
二人はお互いに、ニヤリと笑う。

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